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会長挨拶 株式会社 内外/株式会社 東京鋳造所 取締役会長 齊藤 哲夫

鋳造業に身を置いて

多くの方々に支えられ、鋳物づくりに携わるようになって40年程になる。
現在、㈱内外と㈱東京鋳造所の取締役会長を務めさせていただいている。

今、日本の鋳造業界はかつて経験したことのないような厳しい経営環境に直面している。得意先の国際化が進み、長引く円高から現地調達比率を急速に引き上げ、その体制は円高が落ち着いても元に戻ることはないだろう。更に、エネルギーコストの上昇に原発事故が拍車をかけるなど、日本における鋳造業を取り巻く環境は厳しさを増している。その中で様々なお客様やお取引様からお声をかけていただけるのは単に業績のみならず、私たちの仕事に対する理念や姿勢も含めて評価いただいていることと感謝している。私たちが今できることは、お客様の求める高品質の鋳物つくりを継続し、将来にわたっても供給責任を果たせる企業を存続させることである。それは『圧倒的な高品質』につきる。メードインジャパンの真心で作り上げる、常に最善の品質を探求する鋳物づくりを通して社会に貢献することである。

私は経営者としての父の背中を追い、この業界に足を踏み入れた。㈱東京鋳造所は私の祖父が創業した会社で、父が社長を務めていた時代に私もこの会社で働いていた。しかし、株式の出資比率の問題で齊藤家は経営から離れることを余儀なくされ、これを機に私は諸先輩に助けられながら㈱内外を創業する事につながった。それから20年が過ぎ、再び㈱東京鋳造所を㈱内外の子会社として買い戻すという運命的な出来事が起こった。

㈱内外も㈱東京鋳造所も小さな企業であるが、少しでも鋳造業の発展に一翼を担うことが我々に与えられた使命であると考えている。幸いにも素晴らしいお客様と優秀な従業員と誠実な仕入先様に恵まれ、社外ブレーンにも助けられ、行政からの暖かいご援助もいただき、加えて2013年に開始した海外展開も信頼できるパートナーにも巡り会うことが出来た。微力であっても社会から私たちを必要としてくれる会社であり続けること、これこそが、私たちが存在する価値である。

『一隅を照らす』この言葉は、亡くなった父がこよなく愛した言葉である。

取締役会長 齊藤 哲夫