2025年に向けて東京鋳造所グループは、新たな経営ビジョン『VISION 2025』を策定しました。
テーマは「世界で必要とされるMade In Japanの再構築」です。
『VISION 2020』の「外的要因に負けない企業基盤づくり」を達成し、新たな取り組みを設けて次のフェーズ“100年企業”へ進んでいきます。
世界的パンデミックやロシアによるウクライナ侵攻などによって、世界の産業、エネルギー、サプライチェーンも大きな影響を受けており、新たな方向への舵取りが必要となっています。
東京鋳造所グループ一体となって、世界で勝てる高品質な日本産の鋳物の提供に取り組みます。
提案から金型制作、鋳造、品質管理までの全工程の完全内製化を進めています。生産、品質保証において完全にコントロールをすることで当社が掲げる圧倒的な高品質を実現します。
また、アルミ鋳造だけでなく、Hプロセスによる鋳鉄の量産も進めます。
当社が目指す「少数精鋭で究極の鋳物を作る企業」のために、鋳造、分析、寸法といった生産、品質管理にロボットを導入しています。
従来ロボット活用は省人化によるコストダウンが主目的でした。当社ではルーティンワークにロボットを活用して、社員はアイデア創出や研究・開発など人間にしかできない業務に専念してもらうことで、社員の能力アップを図り、事業の価値向上につなげていきます。
2020年以降、予断を許さぬ世界情勢やリスクに対応できる事業体制の構築が急務となっています。当社でもそうした状況を想定し、柔軟に対応できるBCP(事業継続計画)を策定。
自社およびグループ内で完結できる国内での生産体制の稼働をはじめ、M&Aによるグループ強化、榛東工場の稼働(2023年)、インドのバンガロール工場の再稼働(2023年)など攻めの姿勢で取り組み、質と量の両面から成長をめざします。
持続可能な社会実現のために、事業を成長させつつ、カーボンニュートラル、雇用、教育、福祉などの課題解決に貢献できるようSDGsへの取り組みも重要な事業戦略として位置づけ、経営を行っていきます。